若い女性に最も多いSTDです。おりものの増加、不正出血などの子宮頸管炎の症状を見ることがありますが、多くは、無症状のため、慢性化して、卵管に障害を起こし、不妊症の原因となることがあります。男性では、尿道炎の症状が出現します。潜伏期間は、1~3週間。抗生物質の内服で治療します。
単純ヘルペス・ウィルスⅠ型またはⅡ型に感染して起こります。
Ⅰ型は、口唇や目の角膜に発生しますが、最近では、オーラル・セックスの影響で性器にも見られるようになりました。感染後、3-10日で軽いかゆみを感じ、その後、水疱が出来、つぶれて潰瘍になると、強い痛みが出現します。治療は抗ヘルペス薬を内服します。ウィルスを完全に排除出来ないため、再発することが多く、日頃から、体力を低下させないことが大事です。
クラミジアと同様に無症状のことが多く、パートナーが尿道炎を起こして、心配されて来院されるケースが多いです。潜伏期は2日~1週間で、抗生物質の内服などの治療を行います。
ヒトパピローマウィルス(HPV)の感染によって、粟粒大のイボのようなものが、外陰部や膣に多発しますが、特に痛みはありません。治療は、電気やレーザーなどで焼き固めて、こまめにとっていきます。HPVは、子宮頸がんの発生と密接な関係にあるといわれています。